コラム
西内啓が開発!ビジネスを加速させる分析ツール
「経験と勘だけにもとづく意思決定から脱却したいが、データドリブン経営は専門家がいなければ実現できないのではないか」。そういった不安から、データドリブン経営に一歩を踏み出すことができない経営者や企業は少なくないのではないでしょうか。こうした課題を解決するのが、データビークルの拡張アナリティクスツール「dataDiver」です。『統計学は最強の学問である』の著者であり、データビークルの製品責任者である西内啓が開発した「dataDiver」について解説します。
目次
拡張アナリティクスツール「dataDiver」とは
「dataDiver」は、次の3点を自動化する拡張アナリティクスツールです。
・データの準備
・洞察の生成
・洞察の可視化
拡張アナリティクスとは、機会学習やAIなどの技術を用いてデータの準備(前処理)や洞察の生成を支援し、分析プラットフォームでのデータ分析の幅を広げることをいいます。
拡張アナリティクスツールではデータ準備から洞察の可視化までサポートしてくれるため、専門的な知識やスキルを持たない人でも、データ分析を行い、分析結果を簡単に読み解くことができます。
・データの準備
データ分析をするにあたっては、データを整理して分析に使える状態に「準備」する必要があります。
データベースの中には、お客様の属性データや買い物履歴など購買データ・商品データなど、さまざまな粒度のデータが存在します。これらのデータを分析用に結合し、作り直す作業には大変な手間がかかります。
dataDiverを使うことで、こうしたデータの準備を自動化することができます。
・洞察の生成
実際にデータを分析していくと、さまざまな説明変数が表れます。説明変数とは分析目的と「関係性があるかもしれない変数」のことをいいます。
どんな施策がどれくらい効果を出しているか、データを取捨選択して数学的モデルに当てはめることで洞察していきます。
「データを数学的モデルに当てはめる」という部分にはデータサイエンティストのような専門家のスキルが必要とされますが、ここをdataDiverに置き換えることで自動化し、誰でもデータ分析ができるようにしています。
・洞察の可視化
dataDiverでは、データ分析した結果をわかりやすく日本語で表示します。
さまざまなデータをもとに、たとえば「●月と比べて売上合計は△△高い傾向にあります」といった関係性を明示したり、見やすくグラフ化したりして、大量の仮説の中から統計的に意味のあるものだけを可視化します。
dataDiverの特徴
各社が競ってDXを推進する中、こうした拡張アナリティクスツールの需要は増えてきています。そんな中、dataDiverは次のような特徴があります。
専門家でなくても簡単なステップでデータ分析ができる
dataDiverの一番の特徴は、データサイエンスについての専門知識がない一般の人でも、簡単なステップでデータ分析ができるようつくられている点です。
dataDiverは多くの専門家向けの統計分析ツールや機械学習ツールと違い、データ加工や分析手法の選択、変数の取捨選択などが自動化されています。
一般の人でも経営に関わる課題を分析目的として設定するだけで分析用のデータを自動生成し、分析結果をわかりやすい日本語で表示します。
このように、専門的な知識がない人でもデータを活用できる「データサイエンスの民主化」が叶います。
説明可能なAIで意思決定につなげやすい
近年では、データサイエンティストに代わり、パラメーター設定や推論モデル開発等を自動化できるAI構築自動化ソリューションが市場を拡大しています。
しかし、多くのAI構築自動化ソリューションでは中身がブラックボックス化しており、「どんな施策がどれくらい効果を出しているか」が見えづらいというデメリットがあります。
dataDvierではそうした中身の部分までユーザーインターフェースに表示するため、条件と条件のあいだにある関係性がわかりやすいという特徴があります。
「理由はわからないが来月は商品Aが100個売れるでしょう」ではなく、「条件●●と条件△△がこうなっているから、来月は商品Aが100個売れるでしょう」と説明できるため、現場での意思決定につながりやすくなります。
分析の目的を設定するだけで改善点が見える
dataDiverのとうな拡張アナリティクスツールと似たものとして、企業が持つさまざまなデータを分析・見える化して経営や業務に役立てるBIツールが挙げられます。
BIツールはたとえば、事前にデータの集計を行ったり、グラフを作成する際に自分で縦軸・横軸を選んだりと、さまざまな操作を手動で行います。データ分析をもとに有効な打ち手を探そうとした場合、同じ操作を何度も手動でしなければなりません。
その点、dataDiverはデータの準備からグラフの作成までを自動化するため、課題を打ち込むだけで大事なポイントを表示します。
dataDiverを使うことのメリット
dataDiverを使うことのメリットは、2つあります。
1.データ分析の専門家がいなくてもデータ分析ができる
2.データ分析の専門家の業務を助けて生産性を向上させる家
1.データ分析の専門家がいなくてもデータ分析ができる
データ分析の専門家が内部にいない企業では、Excelなどを使ってデータの集計をしたり、それをもとにデータ分析をしたりすることが多かったのではないでしょうか。この方法だと、業務システムにある全データまで分析するには限界があるでしょう。
dataDiverを導入することで、そうしたすべてのデータを分析対象にできるだけでなく、複数の条件を同時に加味した分析が簡単にできるようになります。
2.データ分析の専門家の業務を助けて生産性を向上させる
dataDiverは、データ分析の知識がない一般の人でもデータ分析を可能にするツールです。一方で、すでに内部にデータ分析の専門家がいる企業であっても、その業務をサポートして生産性を上げるというメリットがあります。
専門家は、新しい業務課題やデータが上がってくるたびに対象者にヒアリングをし、プログラムを書き、どんな手法で分析するかを検討します。そうした一連の作業の中で定型化できる作業をdataDiverに任せることで、ひとりのデータサイエンティストが対応できる業務の幅が広がり、生産性が向上します。
データビークルのサポート
dataDiver導入後も、データビークルでは充実したサポートを提供しています。
そのひとつが研修サポートです。オンラインで使い方動画の視聴が可能なほか、オフラインでのメンタリングを実施。これまでまったくデータ分析の経験がない人でも、一緒にツールを触っていくうちに慣れていきます。
また、技術的なサポートも充実しています。dataDiverを使ってデータ分析をするうえで「こんな機能がほしい」「こんな表示にしてほしい」といった要望に対して、よいアイデアは比較的短期間で実装を可能にしています。ユーザー様と技術サポートがコミュニケーションしやすい点もデータビークルの特徴です。
統計学や機械学習についての知識がまったくなくても「チームにExcelが得意な人がいる」といった組織であれば、dataDiverを十分に使いこなしていただけるでしょう。
データ分析に関するさまざまな悩みを解決
課題を入力するだけで業務の「打ち手」まで提案するdataDiverは「BIツールは導入してみたけれど、どこに着目して分析すればよいかわからない」といった迷いを解消します。
また、「分析業務が多すぎてさばききれない」という現場においては、dataDiverが生産性を向上させ、少数精鋭の分析チームで多くの課題を解決できるようサポートします。
「データ分析できる人材がいない」「効果的なデータ分析の方法がわからない」といった悩みをお持ちの方は、dataDiverの導入をご検討ください。
データ分析や活用、DX推進に関するお悩み、弊社製品の機能についてご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。